バシャール本の定番、本流であるペーパーバックシリーズ。現実創造のメカニズムと魂の青写真について解説されています。
1.書籍の紹介文
バシャール本の定番、本流である本です。
他の著名人との対話本も多く出版されていますが、その人それぞれの個性の出た質問や会話が見どころでありおもしろいポイントだと思います。そういう本は比較的馴染みやすいような内容になっていて、例えるなら白米やお粥にして食べる感じ。一方で、この本は、バシャールの伝えたいことを玄米そのまま内容濃密に(ページ数も多いし)書いてある感じがします。
とはいえ、自分に問いかけるテストや、瞑想や、イメージワークなどが多数載ってるので、バシャールの考えを実際に自分自身の思考や日常に落とし込みながら理解していけます。非常に内容の濃い本です。
中でも、59 ページの「現実創造回路」の図解がとてもわかりやすく、現実は鏡に写った自分の反映であるということを説明してくれています。これを見れただけでも読んだ甲斐がありました。
意識の仕組みの重要ポイントである「観念」について、ロジカルに深く知ることができました。
思考が現実化していくのではない。観念が現実化していくんだ、ということが改めてよくわかりました。
「ブループリント」の意味
「魂の青写真」とか、「ブループリント」という言葉が何度も出てきます。ここでは、「私たちの魂が本当に望んでいること」とか、「地球に生まれた意味」を指して使われています。
ブループリント、青図、青写真について、言葉の意味を改めて調べてみました。
ブループリント(Blueprint) 青図 - 通常、設計図(建築図面またはエンジニアリング図)で扱われる大規模な複製図
青図(あおず)は、図面の一種。青焼き(英語: blueprint)とも呼ばれる。
建築土木図面の多くは、トレーシングペーパーに作図され、ジアゾ複写機(青焼機)で複製される。その複製を青図という。図面は「完成予想図」という意味を持ち、「青図を描く」とは、完成予想をするという意味でも使われる。
日本語の青図と言う言葉は見かけなくなったが、英語のブループリントと言う言葉は今日も多種多様な業界で使われている。
青写真(あおじゃしん、英: cyanotype)は、サイアノタイプ、日光写真ともいい、鉄塩の化学反応を利用した写真・複写技法で、光の明暗が青色の濃淡として写るためこう呼ばれる。非銀塩写真の一種である。
工学史上、機械図面や建築図面の複写(青図、blueprint)に多用されたため、「設計図面」の意味で使用されるようになり、また、これから転じて、将来の計画などを指して[1]「人生の青写真」あるいは「組織改革の青写真」などと言うこともある。
出典:その日本語、英語ではこんな意味もあります!番外編2 blue printブループリント
●「設計図」「計画」「構想」の意味がある
●「genetic blueprint」で「遺伝子情報」の意味にもなる
2.【要約】15個の抜粋ポイント(書籍の引用)
本書の中で、重要だと思ったポイントを15個抜粋します。
※ 先頭の数字は、ページ数です
34 人生の目的とはただ、「できるかぎり自分自身でいる」、つまり、「大いなるすべてと調和のとれている自分本来の波動でいる」ということです。
34 みなさんがもっともワクワクすること、魅かれるもの、もっとも情熱を感じること、それらはすべて、「自分自身でいる」という人生の目的の「表現」なのです。
- 50 パーソナリティには3つの構成要素
- 観念や定義という概念
- 観念、定義が、感情と思考という経験を生み出す
- それらが物理的なふるまい、行動や反応を生み出す
- 50 パーソナリティには3つの構成要素
59 現実創造回路 - 現実そのものをつくりだしているのではなく、「現実の経験」を創造している。なぜなら、ある現実を経験しているのではなく、「無条件の愛の中に存在している」という唯一、「本当の現実」を、自分のフィルターを通して経験しているに過ぎないから。
76 「現実の経験」を見て、「ほう、自分はこんな観念を持っているのか」とか「こんな定義を信じてたんだ」と気づき、それはこれからも持ち続けていこうと思う観念なのか、変えようと思う観念なのかがわかるようになります。そんなふうに、自分の現実を意識的に創造していくことができるようになる
- 86 パーソナリティの三角形を使って望む現実をつくる
- ❶【上の三角】つらいと感じた状況に関して、どうなことを信じていたか。持っている観念、感じていること、ふるまっていることを三角形に当てはめてみる
- ❷【下の三角】自分の好ましいパーソナリティをつくる。どんな観念を持ちたいか。その観念を持ってたらどんな感情が出るか。その状況でどんな行動を取るか?
- ❸1,2のどちらの三角形を好むか?
- ❹正直に言って、どちらの三角形が真実だと信じるか?
- ❺「この新しい三角形の観念こそ自分にとって真実の観念である」とはっきり意識されると、あなたの考えや言葉、感情、行動、すべてがそれに従っていきます。
- 86 パーソナリティの三角形を使って望む現実をつくる
114 スピリチュアルな意味でどれだけ成熟しているかは、ネガティブな感情を持っているか否かではありません。そのような感情をいかにポジティブな形で使っていくことができるか。それがスピリチュアルな成熟さの度合いです。
115 ポジティブとかネガティブという言葉を使うとき、それは良い・悪い、正しい・間違っているという意味ではない。 ポジティブ、肯定的なエネルギーとは、調和的な形で統合していくもの。ネガティブ、否定的なエネルギーとは、非調和的な形で分離していくもの。
132 地球上のみなさんはいま、とても速いスピードで目覚めつつあります。もう一度生まれ変わって学ばなくてもいいほど、一回の人生ですべてを学び尽くすほど多くのことを学んでいるのです。(中略)それほど地球はより速いスピードで変化し、たくさん学ぶにはエキサイティングな、ワクワクする場所なのです。その結果として、この200年ほどのあいだに地球上の人口が爆発的に増加したのです。
179 「なぜ?」という質問への答えは、常に「定義」であり、「観念」です。言葉では「やりたくない」と言いながら、ある行動を選択し続けてしまうメカニズムがそこに存在しているのです。
- 187 人生で学んでいることは次のこと
- 観念とは単にひとつの選択に過ぎない
- ある観念が必ずなければいけないという必然性はない
- どの観念を選ぼうが選ぶまいが、それは自分の選択の問題。つまり、まったく自由に観念を選ぶことができる
- 187 人生で学んでいることは次のこと
200 怖れとは、本当の自分自身とずれてしまった観念があるよと言う情報を運んでくれるメッセンジャー
257 違う観念を持ってみようという意志・意欲があるということは、あなたにはそうする能力があるということです。そうでなければ、そのような意欲が湧くことなどありません。自分の中に持っていないものを認識することはできないからです。(中略)「もっと簡単にできるという観念を持ってみよう」という意志・意欲があなたにあるということだけを見ても、「もっと簡単にできる」とあなたが疑いもなく知っている証拠でもあります
273 皆さんの仕事はただ1つ。それは、ただ自分自身でいること。自分が「知っている」あなたではないとしたら、あなたは自分の仕事をしていないことになります。もしあなたが自分の仕事をしていないとしたら、宇宙はどのようにしてあなたに報酬を与えることができるでしょうか。ただ「自分自身でいる」という仕事をしているだけで、宇宙はあなたに報酬を払ってくれるだけではなく、常に昇給しつづけてくれます
290 ワクワクする気持ちをネガティブなエゴから行動に移す事は、調和をもたらすことにはなりません。しかし逆に、ワクワクする気持ちを他の人に対する奉仕の気持ちから行動に移したときには、調和が生み出されるのです。
3.【実践】3個の行動ポイント
本書を読んで、すぐ行動に移せるポイントを3つ挙げます。
自分の観念をみつける
怖れを悪だと決めつけず、ただ認める
自分がもっともワクワクすることの中で、その瞬間にできることを可能なかぎり選択して行動に移す
4. ひとことまとめ
「自分自身でいる」のが人生の目的であり、
「自分自身でいる」ことの表現が、情熱・ワクワクである
5. この書籍の情報
- 【書籍名】バシャール2006―バシャールが語る魂のブループリント
- 【著者名】ダリル・アンカ
- 【出版社】ヴォイス
- 【出版日】2006/02/17
- 【ページ数】372ページ
- 【目 次】
- 「そんなん、知ってるよ」……… 喜多見龍一
- 第1章 「ワクワク、情熱に従って生きる」ベースを作る
- 第2章 現実創造のメカニズムをおさえる
- 第3章 「魂の青写真」を思い出す
- 第4章 怖れやワクワクしないことを喜びに変える
- 第5章 観念を変えて楽にワクワクを生きる〈ワーク編〉
- 第6章 観念を変えて楽にワクワクを生きる〈Q&A編〉
- 第7章 ワクワクを生きるあなたのために
- EXTRA 未来へのトビラ
- 【オススメ度】★★★★☆